みなさん、こんにちは!
毎日暑さが厳しくて困ってしまいますね。「今年も記録的な暑さかも…」なんて思っている人も多いのではないでしょうか。実は、この暑さ、地球温暖化と無関係ではないんです。今日は、そんな地球温暖化対策の新しい取り組み、「ブルーカーボン」についてお話ししたいと思います。
ブルーカーボンって何だろう?
「ブルーカーボン」って聞いたことありますか?実はこれ、海の中の植物が二酸化炭素(CO2)を吸収してくれる仕組みのことなんです。特に注目されているのが、海藻なんですよ。
陸上の植物が CO2 を吸収するように、海藻も水中で CO2 を吸収します。つまり、海藻を増やせば増やすほど、大気中の CO2 を減らせる可能性があるんです!
玄界灘での面白い取り組み
この「ブルーカーボン」を活用した面白い取り組みが行われているんです。九州大学と、なんとトヨタ自動車九州、そして地元の漁協が手を組んで、海藻を増やすプロジェクトを進めているんですよ。
トヨタ自動車九州は、2035年までにカーボンニュートラル(CO2 の排出量と吸収量を差し引きゼロにすること)を目指しています。でも、工場を動かせば必ず CO2 は出てしまいます。そこで、出てしまった分の CO2 を海藻に吸収してもらおうというわけです。
面白いのは、トヨタが自動車づくりで培った技術を活かして、海藻を増やすための道具も開発していることです。例えば、海藻を食べてしまうウニを駆除するための道具。水の抵抗を減らして軽量化しつつ、強度も保つように設計されているんですって。さすが、モノづくりのプロですね!
漁業者にとってのメリット
さて、ここで気になるのが漁業者のみなさんの立場です。海水温の上昇で、昔からいた魚が減って、沖縄の魚が玄界灘に来るようになったりと、海の中も大きく変化しているんです。これって、漁業者のみなさんにとっては死活問題。
でも、このブルーカーボンの取り組みが、新たな収入源になる可能性があるんです。どういうことかというと、増やした海藻が吸収した CO2 の量を計算して、その権利を企業に販売できるんです。これを「ブルーカーボンクレジット」と呼びます。
つまり、魚を獲るだけでなく、海藻を育てることでもお金が稼げるようになるかもしれないんです。「魚を獲る」から「海を守る」へ。なんだか、カッコいいですよね。
課題と展望
でも、もちろん課題もあります。
新しいことを始めようとすると、お金も場所も資材も必要になります。それでも採算が合うのかどうか。新しいことを始めるのは、簡単ではありません。だからこそ、大学の先生の知恵を借りるのも大切ですが、実際に海で働いている人たちの声を聞くことが何より重要だと思います。
ブルーカーボン。海藻が CO2 を吸収してくれる、という単純な仕組みですが、そこには大きな可能性が秘められています。地球温暖化対策になるだけでなく、漁業の未来を明るくする可能性もあるんです。海に囲まれた日本だからこそできる取り組み。これからの発展が楽しみですね。
みなさんも、海を見るたびに、そこに広がる海藻のことを思い出してみてください。その海藻が、実は地球の未来を救う鍵を握っているかもしれないんです。海の豊かさを守りながら、地球温暖化対策にも貢献できる。そんな素敵な未来が、すぐそこまで来ているのかもしれません。