みなさん、こんにちは!
今日は、タイの太陽光発電の現状と将来性について書いていきたいと思います。
再生可能エネルギーへとシフトするタイのエネルギー事情
長年にわたり天然ガスに頼り続けてきたタイですが、近年、再生可能エネルギーの導入を本格化させつつあります。
タイの発電量の8割以上が化石燃料由来で、再生可能エネルギーはまだ2割弱しかありません。しかし、新しい電源開発計画では、再生可能エネルギーの比率を51%まで引き上げることを目標にしているんです。
その中でも、太陽光発電は大きな可能性を秘めています。世界的に見ても、太陽光発電の設備容量は3年ごとに倍増しており、10年で10倍にもなっているんだとか。
2030年までには世界の電力の最大の電源になり、2040年までには全エネルギーの最大のエネルギー源になるかもしれません。
売電制限の解決に向けて「Direct-PPA」の登場
タイで太陽光発電の普及を阻害してきた大きな課題が、余剰電力の売電ができないことでした。事業者や家庭の屋根に設置した太陽光パネルから生み出された電力を、電力会社に送ることができないのが問題だったのです。
しかし、最近では「電力購入契約(Direct-PPA)」の導入が議論されるようになり、この課題の解決が期待されています。Direct-PPAでは、発電事業者と電力需要家が直接契約を結び、再生可能エネルギーの電力を長期・固定価格で調達できるようになります。これにより、企業が太陽光発電から電力を直接購入できるようになれば、タイでの太陽光発電の導入が大きく加速するかもしれません。
先進技術の台頭「ペロブスカイト型太陽電池」
政策面の変化に加え、技術革新の面でも太陽光発電の可能性が広がっています。注目されているのが、ペロブスカイト型太陽電池です。
ペロブスカイト型太陽電池は、極薄のフィルムに特殊な結晶性物質を塗布することで太陽光を電気に変換する新しい技術です。従来の太陽光パネルに比べ、100分の1の薄さと10分の1の軽さを実現しています。また、柔軟性に優れているため、建物の壁面や曲面にも貼り付けられるなど、設置場所の選択肢が広がります。タイのお寺の複雑な形の屋根などにも設置できてしまうかもしれませんね。
太陽光発電の明るい未来
タイの太陽光発電の可能性は大きく広がっていくと感じました。今後、適切な政策支援と戦略的な投資が行われれば、タイの太陽光発電は大きな飛躍を遂げ、クリーンエネルギーの未来を切り開いていくのではないでしょうか。ブルーオーシャンじゃないですか!ワクワクしますね!
再生可能エネルギーへの期待が高まる中、タイの太陽光発電がどのように進化していくのか、これからも注目していきたいと思います。