みなさん、こんにちは!
今日は、ちょっと変わった農業のお話をしようと思います。「営農型太陽光発電」って聞いたことありますか?畑に太陽光パネルを設置して、その下で農業を行うという農法なんです。

難しい?営農型太陽光発電の意外な落とし穴

でも、実はこの農業はかなりの難関。多くの人が挫折しているんだとか。なぜなのか、ちょっと掘り下げて考えてみましょう。

1.農業と発電の二刀流は至難の業

  • まず、農業と発電事業、どちらも専門知識が必要な分野です。両方を同時に成功させるのは、まるで綱渡りのよう。片方に集中すると、もう片方がおろそかになりがち。これ、結構ストレスフルなんです。

2.初期投資の落とし穴

  • 江口さんも指摘していましたが、多くの人が初期投資に大金をつぎ込みすぎちゃうんです。高価な設備を導入したはいいけど、それを回収できるほどの収益が上がらない…というパターンが多いみたい。

3.既存の農業をそのまま持ち込むのはNG

  • これ、意外と気づきにくいポイント。太陽光パネルの下は普通の畑とは環境が全然違います。なのに、今までどおりの農業をしようとして失敗する人が多いんだとか。

4.販路の確保が難関

  • せっかく作物ができても、売り先がないと話になりませんよね。でも、大手スーパーと取引するにはそれなりの量が必要だし、小規模だと儲けが出にくい。この販路の問題、意外と大きいんです。

5.法律の壁

  • 2024年の法改正で、3年ほど農業が行われていないと判断された場合、事業が停止されることになったそう。つまり、「なんとなく」始めて放置や、発電事業だけできればいい、なんてことは許されなくなったんです。

主役はキクラゲくん

そんな中、ある会社が面白い方法でこの難題に挑戦しているんです。その秘密兵器は…なんと、キノコ!
株式会社佐々木の江口さんは、子供の頃からのキノコマニア。その知識を活かして、ソーラーパネルの下でキクラゲを栽培しているんです。

「え?キノコって日陰の方が良いんじゃ…」

そう思いましたよね?
実は、キノコって完全な暗闇は苦手。木漏れ日のような環境が大好きなんです。ソーラーパネルの下って、まさにキノコにとって最適な環境なんですね!

儲かる農業の極意?

江口さん曰く、成功の秘訣は「お金をかけすぎないこと」。え、それだけ?って思うかもしれませんが、農業って意外とシンプルなんです。「楽に栽培できる」ことが重要なポイント。キクラゲなら、25〜32度の環境で水をかけておくだけで育つんだそう。ラクチン!

意外な販路開拓

さて、育てたキクラゲ、どこに売ればいいの?普通なら農協やスーパーを考えますよね。でも江口さん、ちょっと違う道を選びました。なんと、植物性の卵を開発している会社に大量販売することに成功したんです。ビーガンの方にも嬉しいビタミンDが豊富なキクラゲ、素敵じゃないですか。

トイレが農業を変える?

最後に、ちょっと意外な取り組みをご紹介。江口さんたち、モバイルトイレを導入したんです。
実は、農業に参入する時の大きな壁の一つが「トイレがない」こと。確かに、広い畑で急にトイレに行きたくなったら…焦ってしまいます…。
このトイレ問題を解決することで、もっと多くの人に農業に携わってもらおうという試みなんです。トイレが近くにあれば、安心して農作業が行えますね!

キノコ好きが高じて始めたソーラー農業。一見難しそうな取り組みも、視点を変えれば意外とうまくいくものなんですね。キノコの特性を活かし、コストを抑え、ユニークな販路を見つけ、さらにはトイレまで考える。そんな柔軟な発想が、これからの農業には必要なのかもしれません。

皆さんも、近所でソーラーパネルの下にキノコが生えているのを見かけたら、「あ、あれね!」と思い出してくださいね。