みなさん、こんにちは!
今回は、以前から何度か取り上げてきた「ペロブスカイト型太陽電池」の最新ニュースをご紹介します。軽量で薄く、曲げることもできるこの技術は、まさに次世代のエネルギー革命を予感させる存在。ついに一般販売が始まるとのことで、ますます注目が集まっています。
名刺サイズの電池が一般販売へ
桐蔭横浜大学の宮坂力教授が代表を務める「ペクセル・テクノロジーズ」が、ペロブスカイト型太陽電池を一般販売するとの発表がありました。なんと販売されるのは縦横7センチメートル、名刺サイズの小型電池!セットにはLEDライトや電子オルゴールも付いており、価格は約3万8000円とのこと。これ、ちょっとお高めな「大人の科学実験キット」みたいな感じもありますよね。まさかこういった形で市場に登場するとは驚きです。ただ、サイズが小さいだけに実験用やデモ向けという印象は否めません。とはいえ、一般販売されることで多くの人が手に触れ、興味を持つきっかけになるのは素晴らしいことですね。
量産化と価格の低下
宮坂教授によると、量産が進めば小型の電池を1000~2000円程度で製造できるようになるそうです。これが現実になれば通信機器や家庭向け蓄電池、ウェアラブルデバイスなどさまざまな分野での応用が期待できます。ペロブスカイトが「高嶺の花」から「身近なエネルギー」へと進化する日も近いかもしれません。
また、京都大学発のエネコートテクノロジーズも2025年初めの法人向け販売を予定しており、大型電池の量産も視野に入れているとのこと。国内外でこの技術に賭ける企業の動きが活発化しており、競争がさらに激化しそうです。中国企業の開発スピードに日本も追いついていけるのか、今後の展開が気になるところです。
応用の可能性を広げるには?
ペロブスカイト型太陽電池が即座に自家消費やPPA事業に活用されるわけではないかもしれませんが、未来を見据えた新しいアイデアもありだと思います。例えば、
軽くて薄く、曲げることができる特性を活かして、災害時の持ち運びが容易な緊急電源キットを作るのはどうでしょう。停電時にも最低限の明かりやスマホ充電などができる小型バッテリーとして役立つはずです。
山間部や遠隔地でのセンサーやIoT機器の電源として、ペロブスカイト型太陽電池は有力な選択肢になると思います。従来の太陽電池よりも軽く取り扱いやすいため、遠隔地のデータ収集や通信における活用が期待されます。
商業施設や観光地などに設置されるサインボードや広告にも、ペロブスカイト型太陽電池が使えるかもしれません。昼間に発電し、夜間にライトアップするサインや案内板が設置できれば、エコでありつつも注目を集めるでしょう。
ペロブスカイト型太陽電池の応用は、単なる「発電」にとどまらず、社会や私たちの日常を一歩進める可能性を秘めています。
世界に広がる動きと期待
ペロブスカイト型太陽電池を巡る動きは、日本国内だけでなく世界的にも注目されています。特に中国企業の大規模な量産プロジェクトなどを考えると、グローバルな競争の中で技術の革新が加速しているのを感じます。日本としても、この分野でリーダーシップを発揮してほしいですね。
ペロブスカイト型太陽電池が私たちの生活にもっと近い存在になれるのか、これからの進化が楽しみです。