みなさん、こんにちは!
経済産業省が示そうとしている「2040年度に再生可能エネルギーを最大電源に」というシナリオが報じられ、注目が集まっています。記事を通じて新しい制度や挑戦、地域における再エネの未来を覗いてみましょう。
アグリゲーターとは何者?
まず、アグリゲーターという言葉、みなさんは聞いたことがありますか?英語の”aggregate(アグリゲート)”から派生したもので、「集める」という意味です。その名の通り、複数の再生可能エネルギー発電所から電力をまとめ、需要家に供給する役割を担います。これにより、電力市場の自由化とともに発展してきました。日本では2022年に新制度が導入され、アグリゲーターの役割がより一層注目されています。
アグリゲーターが地域と電力をつなげ、地元のエネルギー消費に貢献するのは素晴らしい取り組みだと感じました。特に再エネの普及が地域と共に進む姿が、理想的だと思います。
アグリゲーターは、英語で「集約する」という意味を持つ「アグリゲート(aggregate)」からきた言葉です。その名の通り、私たち電力を使用する多くの需要家が持つエネルギーリソースをたばね、需要家と電力会社の間に立って、電力の需要と供給のバランスコントロールや、各需要家のエネルギーリソースの最大限の活用に取り組む事業者のことです。「特定卸供給事業者」とも呼ばれます。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/aggregator.html
FITからFIPへ、市場の変化に挑む再エネ
これまで再生可能エネルギーは固定価格で買い取られる「FIT制度」に基づいていましたが、2022年からは市場価格連動の「FIP制度」に移行しました。この変化により、発電事業者は自ら市場での競争に参加し、電力の契約を行う必要があります。ここで支えになるのがアグリゲーターです。特に、REPOの三宅成也社長の取り組みが紹介されており、小規模発電事業者をサポートする姿勢が光ります。市場が変われば、新しい挑戦が必然的に生まれます。三宅社長のような方が地域密着型で活動していることに心強さを感じますね。
FIT制度とは、経済産業省が2012年7月に開始した「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」のことです1)。FITという名称は「Feed-in Tariff(フィード・イン・タリフ)」の頭文字を取っており、日本語に訳すと「固定価格買取制度」を意味します。この制度は、再生可能エネルギーからつくられた電気を、電力会社が“一定価格”で“一定期間”買い取ることを国が約束する制度です。
https://evdays.tepco.co.jp/entry/2022/01/06/000027
FIP制度は、認定を取得した再生可能エネルギー(再エネ)発電事業者が卸電力市場などで電気を売った際に、売電価格に一定のプレミアム(補助額)が上乗せされて交付される制度です。
https://denki.marubeni.co.jp/column/fip/
地域密着型の電力地産地消
福島県の23基の非FIT太陽光発電所から集めた電力を、秋田県鹿角市の地域新電力に供給する取り組みは、地域密着型のエネルギー地産地消の一例です。これにより、地域のエネルギー需要と供給がつながり、エネルギーの自給自足が実現できます。さらに、AI技術による発電量の予測が効率を高めている点も注目すべきポイントです。先進技術を使いながら、地元の再エネを活用する流れは未来への一歩。特にAIによる発電量予測がマンパワーを減らしつつ正確な供給を可能にしている点に感心しました。
記事の中で触れられていたように、地域住民とのトラブルを避け、再エネをうまく地域に根付かせるためには、地元に利益が還元される仕組みが不可欠です。新制度のもとでは、発電事業者が地元に供給することが可能となり、エネルギーの循環が生まれる期待があります。地域の人々に利益をもたらすことで、地域と再エネの調和が生まれるのは魅力的です。再エネの導入はただの発展ではなく、地域全体の幸福につながるべきだと感じました。
再生可能エネルギー事業に必要な変革と視点の転換
再生可能エネルギーの普及には、既存の枠組みを超える視点の転換が必要です。三宅氏自身、関西電力時代は中央集権型の発想しか持っていなかったといいます。従来のエネルギー業界では、中央集権型の供給構造が主流でしたが、分散型のエネルギーシステムへと移行するには、柔軟で新たなモデルの構築が欠かせません。そのため、再エネ事業者側からも新たな可能性を示し、地域に根ざしたエネルギー供給の在り方を提案していくことが重要だと三宅氏は強調します。
再生可能エネルギーは、単なる技術やシステムの進化に留まらず、社会全体の価値観を変える力を秘めています。コミュニティや地方自治体、さらに企業同士が協力し合い、エネルギーの分散化と地産地消の仕組みを築いていくことで、持続可能な未来を形にする道が開けるでしょう。
これからの再生可能エネルギー市場では、アグリゲーターのような存在がますます必要になってきます。地域の未来のために、そして私たちの暮らしを支えるために、新たな挑戦に期待です。再エネが私たちの手元に、そして地域にどのような形で根付いていくのか、これからも注目していきたいと思います。