みなさん、こんにちは!
今回は「海面上昇」についてのお話です。
「自分たちは海の近くに住んでないし関係ないかな」と感じる方もいるかもしれません。でも実は、気候変動による海面の上昇は、沿岸地域だけでなく、私たちのような内陸の地域にもじわじわと影響を与えているんです。
専門家による解説記事をもとに、「海面上昇ってなぜ起きるのか?」「どんな影響があるのか?」そして「私たちは何をすべきか?」を見つめ直してみました。

じわじわ進行する「海面上昇」、実はもう起きている?

海面上昇とは、地球全体で海面の水位が少しずつ上がっていく現象。IPCCの報告によれば、1900年代からすでに約20cm上昇しており、現在もスピードを増しています。
日本近海でも、近年は年平均3.4mmの上昇が見られており、これは世界平均とほぼ同じ水準です。

温暖化が引き起こす3つの主な原因

海面上昇のメカニズムは大きく3つに分類されます。

1
氷河や氷床の融解

温暖化によって海水温が上昇 → 氷河が融解して水の体積が増える

2
海水の熱膨張

海水温の上昇により海水の体積が増加 → 海水の量が増加

3
地盤沈下による相対的な海面上昇

人為的な地下水の汲み上げによって地盤沈下 → 海面が相対的に上昇

影響は海辺だけじゃない。内陸部にも及ぶ“波”

海面が上がると直接的には沿岸の浸水や海岸侵食が問題となりますが、地下水への塩水の混入や水資源への悪影響も深刻な問題です。
農業や飲料水の供給にも波及し、結果的には私たちの生活コストや安全保障にも関わってきます。
また、気候変動により居住できなくなり移住する“気候難民”の増加も世界的に注目されています。

太陽光発電をはじめとする再エネ事業の意義

海面上昇を抑えるためには、温室効果ガスの削減が不可欠です。
弊社が地域で進めている太陽光発電や再生可能エネルギーの導入は、まさにその対策のひとつ。しかも、地産地消のエネルギーとして災害時にも役立つ、地域のレジリエンス強化につながっています。

未来を守る選択肢として、再エネをもっと身近に

気候変動や海面上昇の影響は、遠い海辺だけの話ではありません。内陸に暮らす私たちの暮らしや経済にも、じわじわと影響を及ぼしてきます。
だからこそ、再生可能エネルギーを地域で活用していくことは、未来への備えであり、私たち自身の暮らしを守る手段にもなり得ます。
海や気候の変化に敏感になること、そしてエネルギーのあり方を見つめ直すこと。
そんな日常の一歩一歩が、持続可能な社会につながっていくのではないでしょうか。