みなさん、こんにちは!
千葉県市原市で、コスモ石油マーケティングが小中学校や図書館など計68施設に「再生可能エネルギー100%電力」を供給する取り組みが始まりました。年間使用電力量は約635万kWhにのぼり、これがすべて再エネ由来に切り替わることで、CO2排出量は年間で約2,595トン削減できる見込みだそうです。
自治体が掲げる「ゼロカーボンシティ」の実現に向けて、電力供給の段階から再エネへシフトしていく動きは、今後全国的にも広がりそうだと感じます。
グループ内で完結する「再エネ小売」の仕組み
コスモ石油がこうした提案をできる背景には、グループ内で「発電から小売まで」一貫して再エネ供給を行える体制があります。
発電 | コスモエコパワー(風力・太陽光) |
小売 | コスモ石油マーケティング (「コスモでんき」ブランド) |
証書取引 | 非化石証書を自社や市場から調達 |
このように系列で完結できるからこそ、自治体や企業に「再エネ100%プラン」をダイレクトに提供できるわけです。
地域に根ざした電力モデルとの共通点
この仕組みを見て、似たモデルを思い出しました。弊社とグループ企業の取り組みです。
発電 | 会津電力(太陽光・水力・風力) |
小売 | 会津エナジー |
EPC | AiNERGY(弊社) |
もちろん、資本力や顧客基盤では大手グループと比べると規模は異なります。ですが、「地域の中で再エネをつくり、地域で使う」という方向性は同じですし、むしろ地域に密着しているからこそ柔軟な提案ができる強みもありますね。
コスモ石油のような大手の動きを参考にしつつ、地域電力会社ならではの強みを生かして、地元の隅々まで再エネを広げていくことが、これからの大きな使命になりそうです。
学びの場に再エネを取り入れる意味
今回の取り組みで最も象徴的なのは、小中学校といった教育施設が対象に含まれていることです。
子どもたちが毎日過ごす場所で再エネが活用されることは、「持続可能な社会づくり」を身近に感じるきっかけになります。
教室の電気や給食センターの調理に使われる電力が、すべて再エネ由来であると知ったとき、子どもたちの意識にも大きな変化が生まれるはずです。未来を担う世代にとって、再エネは単なる「電力」ではなく、「これからの社会のスタンダード」として体験できるわけです。
再エネを学びと地域の未来につなげる
教育施設を通じて再エネが広がることは、単にCO2を削減するだけではなく、子どもたちに「自分たちの地域のエネルギーをどうつくり、どう使うのか」を考える学びの機会を提供します。
このような経験が積み重なることで、地域に根ざした次世代のリーダーや、環境を意識したライフスタイルを選ぶ人材が育っていくのではないでしょうか。