みなさん、こんにちは!
「電気を買う」という日常の行為を通じて、地域の発電所を応援できる仕組みがあるのをご存じでしょうか? 再生可能エネルギー100%の電力小売事業「みんな電力」が提供する「発電所応援制度」で、史上初となる“1,000世帯に応援される発電所”が誕生しました。
その舞台となったのは、神奈川県西部の小田原かなごてファーム。農業と太陽光発電を両立する「ソーラーシェアリング」の先進事例です。

電気に“顔”があるって新しい

「みんな電力」の特徴は、ブロックチェーン技術を使って電気の生産者や発電所の物語を見える化していること。「誰が、どこで、どんな思いでつくった電気なのか」がわかると、ただの電気がグッと身近に感じられますよね。
さらに「発電所応援制度」では、利用者が選んだ発電所に対して毎月100円(世帯あたり)が応援金として届けられます。これにより、発電所側は売電収入に加えて安定した資金を得られ、設備の維持や地域貢献につなげられるという仕組みです。

ソーラーシェアリング×酒造り=再エネ日本酒「推譲」

小田原かなごてファームでは、耕作放棄地を活用し、太陽光パネルの下で米やみかんを育てています。収穫された米は、地元の老舗・井上酒造と協力して日本酒づくりに活用。
しかも、酒造工程に使う電力も再エネ由来でまかなわれているため、米も電気も“顔が見える”世界初の再エネ日本酒「推譲(すいじょう)」が誕生しました。まさに地域資源と再エネの融合です。

応援がつくる持続可能な発電所

1,000世帯もの応援が集まったことで、発電所は毎月約10万円の安定収入を得られるようになりました。FIT(固定価格買取制度)の価格が年々下がる中で、この仕組みは発電所の持続可能性を高める大きな支えとなっています。
単なる売電ではなく「地域に応援される発電所」というモデルは、全国の再エネ事業者にとっても新しい選択肢になるのではないでしょうか。

会津からも広がる“顔の見える電力”

実は私たちのグループ企業・会津電力の「高郷太陽光発電所」でつくられた電気も、「株式会社UPDATER」に供給されています。
電気を届けるだけでなく、その背景やストーリーが人と人をつなぐ。小田原かなごてファームの取り組みを知りながら、再エネが地域に根づいていく新しい未来を強く感じました。